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40代主婦が中国語特許翻訳者を目指す記録
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語学スクールを選ぶ時の注意点(後編)

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語学スクールにて中国語講師をした時に感じた事を書きたいと思います。
前編はこちらをご覧下さい。

語学スクールを選ぶ時の注意点(前編) 私は某語学スクールで中国語講師をしていました。 今日はその時に感じた事を少し書きたいと思います。 長くなってしまう...

スクール選びに大切な事

前編では一口に語学スクールの講師といっても色々な講師がいるんですというお話でした。
でも、これ、考えてみれば当たり前ですよね。
学校の先生でも「教職」という資格を持っていても、色々な先生がいらっしゃいます。
習い事でも、例えばスイミングの先生であれば、皆さん上手に泳げるのでしょうが、だからといって生徒が必ずしも上手に泳げるとは限りません。

何かを学ぶという時に、本人の努力というのはもちろんあります。
でも、それ以上に才能を伸ばす力を持ちその人に適した道筋を指し示してくれる先生と、そうではない先生がいるという事実に気付かなければなりません。

では、どうやって見分けるのでしょうか?
その先生の過去の教え子の経歴を見るのでしょうか?

それも有効な方法ではあると思います。
ある程度の結果が出せる先生ならば、能力を引き出す方法も知っているかもしれません。

でも、ひょっとしたら超スパルタな先生で、子供たちが泣きながら毎日練習した結果の栄光かもしれませんよね。

スクールを探す = 先生を探す

これは、語学スクールで私達大人が学ぶ時と同様に、子供を持つ親ならば我が子の習い事を決める際のポイントにもなると思います。

実際に私も二人の子供たちが様々な習い事をしていますが、スクールの名前、つまり知名度などはあまり気にしていません。

スクールの決め手はなに?

語学スクールもたくさんあります。
大手から中小、個人で経営しているものまで、スクールに通おうとなったら本当に選択肢が多すぎて迷ってしまう方が多いのではないでしょうか?

何を決めてにしますか?

器(スクール)が大事ではないのです。
今時スクールはどこも頑張っています。
それぞれのメソッドを打ち出し、早朝から夜遅くまで通えるように時間を設定したり、教室を駅近くに出したり・・・
正直、どこも一長一短でしょう。

では大切なのは器(スクール)ではなければ何でしょう?

その中に入っているのは何か?(講師)が重要なのです。
実際に教えてもらう、その講師自身がカギなのです。

大事なことはたった一つです。

あなたの大切な時間と、大切なお金をその講師に使っても良いですか?

講師を見分けるポイント

そのような講師に会うために、必ずして欲しい事が3つあります。

1:必ずレッスンを体験する

2:必ず講師に質問をする

3:すでにそのクラスでレッスンを受けている生徒さんに話を聞いてみる

詳しく説明します。

:必ず体験レッスンに参加する。

もう通う日時を具体的に決めている場合は、その時間のレッスンを実際に体験してみて下さい。
大体どのスクールも体験レッスンを無料で行う事が多いです。
複数回体験できる場合は、限度いっぱい通いましょう。
一度レッスンを受けただけでは分からないことがあります。

その体験レッスンで何を見るのか?

一番大切なのは、

「その講師のレッスンが自分に合うか?」です。

性格ももちろんあるでしょうが、話し方が嫌だ、テンションが合わない(外国人講師によくあるクレームです)身振り手振りが嫌だ・・・など意外なところが気になるものです。
実際にレッスンを受けてみましょう。

また、講師と生徒の発話の割合にも注目して下さい。

語学のレッスンでは特に、生徒の発話が少ないクラスは要注意です。
たくさん口に出して練習することが語学上達においては大切なことです。
発音、語順等レベルによってその時に重視する点は違えども、講師ばかり話している、説明がだらだら長い、無駄な話で時間が過ぎていく・・・・そのようなクラスで、果たして語学が上達しますか?
生徒に出来るだけ多く発話の機会を与えているクラスを選ぶのがお薦めです。
また、集団レッスンにありがちなのですが、突出して話したがる生徒もいます。
そのような生徒をきちんとセーブして、他の生徒にも均等に発話の機会を与える事の出来る力量を講師が持っているかもきちんと見て下さい。

そして、もう一つ

「生徒が間違った時、講師はどのように対応していますか?」

発音が明らかにおかしい。
でも、講師はスルーしている。
そんな事あるわけないと思いますよね?
でも、実際よくある事なんです。

プライベートレッスンでは一人の生徒しかいませんので、講師もできる限り修正をします。
でも、集団レッスンでは、他にもたくさんの生徒がいます。
講師も、1~2回ほどは発音を直すかもしれません。
でも、それでもおかしいと思っても次へ進んでしまう、という事はありがちな事です。

「特定の一人の生徒にだけ時間をかけてはいけない」
じつはこれ某スクールの講師マニュアルにもしっかり記載されています。
なぜなら、皆さん同じお月謝を払っているから。
一人にだけ時間をかけたら、他の生徒がどう思うかは明らかですよね。
ですから、あまりにも理解や進歩の遅れている生徒がいる場合、講師はそのことを各教室に必ずいる、教室の責任者にその旨報告します。(というより、毎回講師はレッスン内容の進捗表を記載するのが普通ですので、その際記載するはずです)。
そうすると、そのような生徒には教室責任者がプライベートレッスンへの移行などを打診することが多いようです。

では、集団レッスンでは間違いを直してもらえないの?
勿論そんなことはありません。
上記の生徒のように、とまではいかなくても、発音がおかしい、文法が間違っている、言い回しが不自然、等自分ではなかなか気付かない点を修正してほしいですよね。
その為にスクールに通っているのですから。

講師もできる限り修正します。
ただ、その程度に限界はあります。
その1回のレッスンで進めなければいけないレッスン内容は決まっています。
そして、私達講師はレッスン時間をオーバーしないよう厳しくスクールから言われています。
たまに、サービスと勘違いしているのか長々とレッスンを延長している講師がいますが、生徒にも次の予定があるし、教室自体も次のレッスンの生徒が待っています。
時間と進捗、その両方は必ず守らなければなりません。

ですから、限られた時間内で、効率的に自分の間違いを修正してくれる、そんな講師を選ぶべきです。
それをしてくれないなら、自宅で学習しているのと何が違うのですか?
わざわざ時間とお金を使っているのです。

発音は何度か直してくれる。
それでも直らないならば、次回までにどこに注意して練習してこれば良いかを教えてくれる。
聞き取れない部分があったら、口頭で言い直してくれる。
それでも聞き取れない場合は、黒板に板書してくれる。
聞き取れない原因を合わせてアドヴァイスしてくれる。
単語が新出単語なので聞き取れないのか、前後の単語との兼ね合いで発音や声調(アクセントのようなもの)が変化したからなのか。
文字で書くと、当然その認識度はぐっと上がります。
講師は教えるテクニックを持っています。
そのような講師についてレッスンを受けなければなりません。

でも、時間内で分からない事を聞けない場合がありますよね。
そこでポイント2です。

2:講師に質問する

レッスンの前後で講師に質問してみましょう。
勿論、レッスンで分からない事でも良いですし、勉強方法などのアドヴァイスでも良いと思います。

レッスン中は意外に親切にあれこれ対応してくれる講師でも、時間外に質問すると、態度が違う、と思われる場合もあるようです。
正直、私達講師からすれば、レッスンが終われば終わったで、やらなければならない仕事がまだ別にあるので、時間が余っているわけではありません。
しかし、生徒からの質問に答えなければ、生徒にわざわざ通学してもらう意味はありません。
一方通行の学習で良ければ、自宅でYouTube学習していれば良いのです。

質問をする、そんな短い時間でも、講師の人柄や考え方、知識の幅広さが分かります。
ただ単に懇切丁寧な講師を探そう、という事ではありません。
(親切に越したことはありませんがww)
質問することを通して、この講師にお金を払う価値があるのかを見るのです。
価値のある返答をくれるのかを判断して下さい。
大した質問ではないからとあまりよく考えずに返答するような講師はどうですか?
その質問の価値を決めるのは講師ではなくあなたです。
時間とお金を無駄にしてはいけません。

そして最後に

3:すでにそのクラスでレッスンを受けている生徒さんに話を聞いてみる

初対面の人に話しかける勇気がない方は、1と2で判断して下さいw
でも、できれば体験レッスン参加時に隣や前後の方などに「このクラスに通おうか迷っているんですが、どうですか?」と話し掛けてみて下さい。
色々な情報が得られるはずです。
このスクールより、以前通っていた○○スクールの方がテキストが充実している、とか、このクラスの先生は宿題が多い、等、実際にレッスンを受けている生徒さんから話を聞くのは現状を理解するという意味では、参考になると思います。
実際にレッスンを受けて、疑問に思った点なども(学習の内容についてではなく、先生の教え方やレッスンの進め方、スクールのシステム等)教えてもらうと良いと思います。
そのような話は、一つの参考にして、実際に自分がレッスンを受けて感じた事等を中心に考え、スクールに通うか考えてみて下さい。

そしてもし、よく考えてスクールに通う事になった後、体験もしたし、質問もしたけれど、その時は良かったけれどやっぱりこの講師は自分と合わない!と思ったら、教室の責任者に相談してみて下さい。
プライベートレッスンであれば講師を変えてもらえる場合もありますし、集団レッスンならば講師を変えるのは難しいかもしれませんが、他の時間や曜日の講師を紹介してくれたり、比較的近場の別の講師のレッスンに変えてくれたりするかもしれません。

実際にやってみなければ分からない事も多いですよね。
せっかく始めた事なので、合わない、変えたい、と思ったら我慢せず相談するのをお薦めします。

以上、語学スクールに通学を考えた際の参考になれば幸いです!

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